84年リリースの2ndが09年にリマスター再発されていたのを中古屋で発見。少し迷ったが、オリジナル7曲に対してボーナストラック8曲というボリュームと、坂本龍一との共作『Field Work』が収録されているのを見て思わずひとつかみ。
以前も書いたが、ここでは『Hyperactive』だ。
マイケル・ジャクソンのために書いた曲だったそうで、言われてみればなるほどそうかとも思うが、当時はPVが面白かったので印象に残っている。
『Field Work』の方は85年に出ていて、当時12インチでリリースされた。London MixとTokyo Mixがあって、こちらはLondonの方。シングル・バージョンが収録されている。確かPVも監督したんじゃなかったかな。横井正一みたいな役回りで坂本龍一がおじいさんに扮して演技している。トーマス・ドルビーはそれをストーカーする役で、このためにモヒカンにしたとか何とか。
トーマス・ドルビーの音は今聴くと意外と真っ当だ。プリファブ・スプラウトやジョニ・ミッチェルをプロデュースしたりする時には音を構築するみたいな印象で語られたことも多かったように記憶しているが、こうして聴くと結構先鋭的というよりまとも。その辺が逆に地味に聴こえる部分もあって、余り時空を超えないんだろう。でも自分でしっかり旧作品をリマスターするところなんかは日本でいう大滝詠一みたいで好感が持てる。