ゴドリー&クリーム『L』

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78年発表の2nd。これは初聴き。

よく10ccは分裂後のゴドリー&クリームを是として残りを否とする論調を見かけますが、それはある意味解散後のジョン・レノンポール・マッカートニーを論じるようなもので、やっぱりフルメンバー時代の10ccが一番良かったように思うんですね。そういった意味ではゴドリー&クリーム時代の曲は何とも地味で、キャッチーさに欠けるような気がします。先日聴き直した『バーズ・オブ・プレイ』もそうですが、この2ndにも似たような印象を持ちました。

そこかしこに後期10ccの匂いも見受けられますが、基本はマニアックで凝った作り。メロディとして響いて来るものは残念ながらありません。とはいえパーツとしての美しさは聴き込むと出てきそう。その辺りは1stにも通じるかな。でも3rd程のインパクトはないように思います。

それでも好き。ゴドリー&クリームの復活は難しいんだろうなあ。以前PVの監督特集をWOWOWでやっていて、ケヴィン・ゴドリーが出ていたんですが、コンビ解消について少しだけ語っていました。後期は単独で監督してましたからちょっと何かあったんでしょう。一方ロル・クリームはプロデューサーズで来日までしていましたので、ちょっと方向が違う。