10cc『Meanwhile』

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92年に10ccが復活すると聴いた際には狂喜乱舞しましたが、結果的にゴドリー&クリームの参加は一部に留まってしまったため若干残念な出来となってしまった作品です。今聴くと上品なAORのようでなかなかいいんですが、やっぱり全盛期の再現を一回でいいから行って欲しかったというのは全世界のファンが思うところでしょう。

とはいえ楽曲やコーラスの一部に片鱗は見えるし、分裂後の作品の延長と考えれば左程見過ごす程のものでもない。プロデュースはゲイリー・カッツなのでスティーリー・ダン的なアプローチを感じ取ることも可能です。エリック・スチュワートとはソリが合わなかったようですが。

分裂後の10ccを真面目に聴いていないので滅多なことは言えませんが、そうはいっても頑張っている作品なのでは。何故このタイミングで復活したのか謎ですし、当時も余り話題に上りませんでしたが色々あった上で再結成するのはやはり年齢的なものなんだろうと思います。歳をとるとエゴが消えていきますからね。