スティーリー・ダン『Two Against Nature』

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2000年リリースのスティーリー・ダン復活作。ウォルター・ベッカーがソロ作を出したり、ドナルド・フェイゲンのソロにウォルター・ベッカーが参加したしたりと前兆はあったものの、まさか復活するとは思っていなかったので、当時驚いて手にとりました。

パーマネントな活動がその後行われた訳ではありませんが、少なくともバンドメンバーはある程度固定されて不定期ではあれ活動はなされたので、恐らくは生涯続けていくユニットとして存在し続けることにはなったのだろうと推測しますが、音の方はドナルド・フェイゲンのソロにあったような成熟し切ったキレのいい音が鳴っていて心地良く聴くことが出来ます。

次作の『Everything Must Go』の方が楽曲的にはポップで掴みはありますが、本作も悪くはありません。活動休止前の最新作『ガウチョ』での緊迫し切った緊張感に比べてリラックスしたAORといった趣で、聴いていて幸せな気分になります。こうしたレベルの高い音楽は癒し効果があると同時に普段の生活に馴染む雰囲気を併せ持ちますね。ドラムの跳ねがいい感じです。