ドナルド・フェイゲン『The Nightfly Live』

f:id:tyunne:20211113053444j:plain


ドナルド・フェイゲンの1stソロの全曲再現ライブもリリースされました。これもなかなか素晴らしい内容です。

 

4曲目の「Maxine」ではドナルド・フェイゲン自身は歌わないんですが、この辺がスティーリー・ダンというバンドの特殊性を物語っていると思います。要するにソングライター・チームな訳でパフォーマーではない。だから楽曲さえ良ければ誰が歌ってもいいんです。でもドナルド・フェイゲン自身が歌うと味わいがあるんですが。

 

全体的に演奏はグルーヴィーですが、ボーカルのキーが若干低めなので印象は落ち着いたものとなっています。少しオリジナルよりも一歩引いた印象。押し出してくる勢いは控えめ。AORっぽさが増している感じです。

 

こうした興行を行なっていくことでスティーリー・ダンの存続を選択したというのは当初の気難しい印象からすると驚くべきことで、懐メロの再現で人生を終わってもいいのか?などと考えてしまいますが、しっかり新曲も書いているそうなので、結果的には演奏力を持続するためにもいいことだと捉えています。ファン・サービスをスティーリー・ダンがするなんて夢のようではないですか。