ザ・バンド『The Last Waltz』

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ザ・バンドの解散コンサートを映画化したこの作品はなぜかずっと入手できずにいましたが、昨日たまたま入った中古屋で安く手に入ったので久々に観ることにしました。映像ものは休日に限ります。

 

ザ・バンドは若くしておじいさんみたいな風貌なのが強く印象に残っていましたが、おじいさんなのはガース・ハドソンであって、フロントのロビー・ロバートソンやリック・ダンコはとても若くてセクシーです。実際若いんだから当たり前なんですが、どうしても老成のイメージが強くて、今回改めてその若さを確認しました。

 

映像の切り込み方がとてもカッコよくて、特にニール・ダイアモンドやマディ・ウォーターズといったベテラン勢の演奏が始まる瞬間の切り替わりはとてもいい。ドクター・ジョンのサラッと入っていく演奏もとてもいいですね。マーティン・スコセッシは非常に音楽的なセンスのある監督だと思います。

 

ニール・ヤングがメンバーと楽しそうに歌うシーンも魅力的です。ザ・バンドの音楽に詳しくなくても、こうしたシーンで友達とか仲間っていうのは本当にいいもんだな、と感じるのもこの映画の良いところだと思います。こんな感じでゲストを迎えるコンサートがムーンライダーズでも行われていましたが、皆やっぱりこの映画の影響なんだと思います。