ジャッキー・ロマックス『Three』

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うん、これはいい!

先日聴いたジャッキー・ロマックスの72年リリースの3rd。こちらの方がまめに再発されているとのことでしたが、なるほどこれはいいですね。何故にそうかというと、やはりジョン・サイモンプロデュースというところが大きいでしょう。ウッドストックでのベアズヴィル・スタジオで録音され、ザ・バンドのリヴォン・ヘルムやリック・ダンコも参加している、と来ればある程度知っている人はそれだけで触手が伸びると思います。自分の場合は青山陽一経由で先日聴いた2ndがそこそこ良かったのでこちらも手にとった訳ですが、期待以上でした。

粘り気と爽やかさがあります。ジョン・サイモンの仕事とあって的確なアレンジで端的にカッコいいスワンプ・ロックという趣。非常に元気が出るサウンドです。聴いていて幸せになる。質感はベアズヴィルですので初期トッド・ラングレンにも見られる土臭い感じ。でも洒落てるんですよね。この辺の匙加減というのはなかなか出せるもんではありません。何でもっとメジャーにならなかったんだろう。

曲間の繋ぎにもスピード感があってとても小気味よい感じです。初期トッドやザ・バンド周辺が好きな人には絶対お勧めのアルバムだと思います。ジェシ・ウィンチェスターあたりも久々に聴いてみるかな。