マイルス・デイヴィス『Walkin'』

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昨晩、母が亡くなりました。まだ実感が余り湧きませんが、父の死後、介護でできる限りのことをしてきたので、少しは親孝行ができたかもしれません。父が亡くなった時には山下達郎の『Opus』を聴いていたんですが、今回も記録を残す意味で敢えて音楽に耳を傾けてみました。マイルスの54年録音の作品です。

 

ハード・バップの夜明けを告げる作品だそうですが、そもそもビバップを余りよく知りませんので、端的にこの作品のインパクトについてのみの記述となってしまいます。で、とてもいい作品でした。カッコいいですね。これはもう完成している。先日聴いた『Bags' Groove』のヒンヤリした触感と比べると熱い。

 

前半はこれも先日聴いたJ.J.ジョンソンが参加しているんですが、その中でも2曲目の「Blue'n Boogie」、これはいいですね。サックスのソロのバックでテーマが鳴る瞬間があって、これはメチャメチャカッコいい音でした。管楽器の参加が多かったからできた技かもしれませんが、この立体感は初めての感触です。

 

全体的にスピード感もあって、非常にいい作品に出会うことができました。評価が高いのも頷けます。