サンディー&ザ・サンセッツ『IMMIGRANTS』


サンディー&ザ・サンセッツの82年リリース2nd。なるほど、サンディーはここから聴かなきゃいけなかったな。

 

ニューウェーブの魔法がかかった音が鳴り響いていますが、まずはデヴィッド・シルヴィアンが参加していることに驚きました。聴いてみるとジャパンの影響が非常に強く出ているので、これは元々久保田麻琴と夕焼け楽団が持っていたアジア、沖縄の風味をエスノ・ファンク化した音にジャパンの最終作『錻力の太鼓』あたりのテイストが共鳴したんだろう、と感じました。

 

想像以上に沖縄、ニューオーリンズの要素が強くて、かつ高橋幸宏が提供した「Illusion」では思い切りビートニクス、What Me Worryな音が混在しています。細野晴臣のベースも凄い。

加えてデヴィッド・シルヴィアン参加によるジャパン風味が混ざっているということで、ある意味時代を感じさせる豪華な共演ともいえる作品に仕上がっています。なかなか聴きごたえがありました。