カーネーション『Carousel Circle』


今年結成40周年を迎えるカーネーションの19枚目の新作がリリースされました。

 

カーネーションは2016年の『Multimodal Sentiment』以降、キャリア何度目かの好調を維持していますが、今回の新作もその好調ぶりは持続しています。

 

何となく段々と一時期のXTCのようになってきたように感じますね。思い返せば「アダムスキー」のリリースの頃にXTCの名前が挙がっていたように記憶しています。ただ、ここで言いたいのは音楽の寄せ具合というよりもむしろ全体的な印象です。要素が多過ぎて一度聴いただけではその魅力が分からない。全貌が理解できない。それは奥行きが深いということです。

 

今回は一部楽曲に鈴木さえ子が参加していて、「ダイアローグ」でのドラムはまるでテリー・チェンバースのようですが、こうした大御所も包含しつつ全体で押してくる。

 

結構ポイントはキーボードにあるんじゃないかと思い、もう少し聴き込んでみようと思いました。何度も聴きたくなる動機が探究心の方へ向かってしまうのもXTCムーンライダーズと似たものを感じます。

 

初回盤は大量の映像とインストが付属した3枚組で、当然のようにそちらを入手しました。