ケン・イシイの初期音源集。初期の名義はケン・イシイではなく「Rising Sun」や「Yoga」だったんですね。最初目にした時は「Rising Sunフェスに出た時の音源かな」などと考えてしまいました。
1stの『ジェリー・トーンズ』にも見られるような浮遊感のある音像と耳障りにならない透明感のある細かいビートがこの初期音源でも体験できます。この辺りの決して強くならない音が今心地良く聴けるということは、世の中がまたアンビエントな方向に入り始めている兆しなのではないかと思います。
ただ、単に静かなだけではなくてそこにビートがあって、躍動的でありながらも静かに響く音。今必要な音はそこにあるような気がします。ここでも「Switch of Love」や「A Lipper in the Ocean」での音が丁度良く耳に入ってきました。