05年リリース7作目。付属のDVDではこれまでのバンドのストーリーが実際の場所の映像と共に横山剣によって語られる。知り合いがいて馴染みの店があってスタジオがあって、と横浜の下町で地元に密着した活動を行っていた頃の記憶が語られる様はまるで江戸か大阪のようだ。横浜中華街本牧と具体的なキーワードがリアリティを持つのはこうした地元感覚が音楽に反映されているからなんだろう。
本編は72分以上あって21曲とまたもや2枚組サイズ。川越のブックオフで購入したが、CKBや矢野顕子といったメジャーどころは入手できる店が幅広くなるので探すのがとても楽しい。ちょっと立ち寄って物色できるもんね。
マイウェイみたいな『男の滑走路』から始まるが『Sweet Soul Tripper』から初めて「おっ」という感じ。『37℃』も気だるくていい。いい曲はイントロから語りかけてくる。『Loco Loco Sunset Cruse』もそうだ。ある意味ワンパターンなんだが、勧善懲悪定番ものが好きな自分としてはCKBもトッド・ラングレンも必殺仕事人も同じく好きだ。畳み掛け方は先日の2枚に譲るような気がするが、充分に楽しいアルバム。ヒットした『タイガー＆ドラゴン』も収録されている。
