レンタル屋で５枚で1000円という誘惑に駆られて借りてしまった内の1枚はビートたけしのCMを観てずっと気になっていたバンドの作品でした。
詳しく知らないのでずっと手が出ずにいたんですが、ほぼ想像通りの音。やっぱり乾いたドラムの音が気持ちいいですね。ROVOのような感触のインストバンドではありますが、もう少し明るいイメージがあります。土岐麻子や原田郁子がゲストボーカルで参加していたりもしている。
ある意味カンのようなジャーマンロックの演奏にも似たところがありますが、やはりテイストがもう少しポップなので聴いていて疲れません。その分印象も薄くなる感じもあるかな。でも単純に気持ちいいのでBGMとしては超一級。CMで一瞬響いて耳を捉えるということはキャッチーなんでしょうね音が。
この系統の音楽に反応するようになったのはやはりザッパを聴いてきた影響が大きい。ある意味雑種の音楽性の中でザッパからはインストの快感を教わった気がします。ジャズともまたちょっと違う、プログレとも異なる演奏の魅力といいますか。グルーヴと言った方が正しいかな。同様の理由でROVOやJAMなんかにも興味がそそられます。toe.の場合はもう少しライトな新時代感がありますね。ユリイカの高橋幸宏特集曰く「人力テクノ」というものかもしれません。悪くない音でした。
