その名の通り、1958年の録音を集めた日本編集盤。この時期は『Kind of Blue』へ、いわゆるモード奏法へまっしぐらの頃で、段々と演奏が落ち着いてきているような印象を受けます。
かつて友人が「この頃のマイルスが一番いい」と言っていたのが果たしてどの時期だったか。恐らくはそれが50年代中盤のプレスティッジ後期だったのでは?と推測するんですが、もしかしたらその後の50年代後期かもしれません。
ここでの演奏はメンバーも変わってきていて、ピアノはレッド・ガーランドからビル・エヴァンスへ、ドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズからジミー・コブへ、と様変わりしていて、演奏の質感も変化しています。これをどう取るか。
などと考えるよりもまずは楽しむこと、ですね。