シャイ・ライツ『Toby』


74年リリースのシャイ・ライツ7作目。ソウル系の再発は音が今ひとつなものが多いんですが、この作品も2013年の再発の割には左右の分離や音の奥行きがイマイチで、何となく雑な仕事をされてしまったような気がしてなりません。

 

元の音がそんなもんかもしれないので何とも言えないんですが、この辺りがソウルの作品をアナログ収集に向かわせる原因なんでしょう。ロック、ポップス系に比べてジャズやソウルの作品はなかなか流通量も少ないし、情報も限られてしまう。ここはリスナー側には多少の苦労を強いられますね。

 

ソウルを紹介してくれるラジオ番組が山下達郎のサンデー・ソングブックくらいなので、なかなか発掘に時間がかかってしまいますが、このシャイ・ライツはかつて放送されていた田島貴男の番組で知りました。ソウルばっかり聴いている人なので、とても参考になって貴重だったんですが、やっぱり何故か短命に終わってしまう。

 

片っ端からスウィート・ソウルを聴いていると何となく飽きてしまうところもあって、なかなか聴き進められないのも難点ではありますが、しぶとく食らいついていこうと思います。