吉田美奈子『愛は思うまま』


78年リリース。こちらもご本人の意図とは別にブッキングされたLA録音で出来上がっているアルバムですが、これはこれで洗練されたいい作品に仕上がっています。

 

ただ、一聴して全体的にくぐもった音がしていて、これは意図的なのかどうか判別しかねます。楽曲は粒揃いなので、プロデュース、ミックスの段階で施された音作りをリマスター時も尊重したんだとすると若干勿体無いように思います。

 

いずれにせよ、現代におけるシティポップのブームに乗っけるには絶好の音楽で、独特の浮遊感と穏やかな洗練は聴いている側をリラックスさせてくれます。