
2007年のこちらのライブは時期的には『DODECAGON』の後、『7』の直前、といったタイミング。比較的初期の楽曲も演奏されていますが、部分的にアレンジも変えていたりしていてとても楽しく観ることができます。
ピークはやはり難曲の「Golden Harvest」でしょうか。ドラム、物凄くうまいですね。この曲がリリースされて最初に聴いた時には「何と凄まじいところまで来たんだろう」と鳥肌が立ったものですが、こうして実際にライブで再現されると、その凄まじさが再現されていることに感動してしまいます。
そこから立て続けに「グッデイ・グッバイ」に続いていく様もなかなかにスリリング。このライブは時期的に地味なようでいて結構聴かせるラインアップです。『DODECAGON』が初めてのセルフ・プロデュースで、比較的打ち込みのサウンドに振った出来だったので、こうしたフィジカルな演奏で再現されることにまずは驚きを禁じ得ない。
加えて、それまでのキャリア、といっても10年弱ですが、そこからの楽曲を選別して、かつ当時の最新型も届けてくれるというのは非常に贅沢です。演奏力もとても高い。「今日も誰かの誕生日」での伊藤隆博のキーボード・ソロなんか最高です。キリンジのライブにこれまであまり手を出さずにいたことをとても後悔しています。ライブもどんどん行っておくべきだったなあ。まあこれから行けばいいんですね。
キリンジは兄弟体制で約15年、その後バンド体制で6年、堀込高樹のソロ・プロジェクトになって4年、といった経緯を辿って25年が経っているわけですが、それぞれの時期でそれぞれの魅力がある。それをこの連休で追体験している、ということになります。