同じく鈴木惣一朗さんの2000年代のディスクガイドから4枚目。2001年リリースの作品です。
ノルウェーのアコースティック・デュオ、ということで名前を聞いたことはありましたが、こちらもとても静かな音楽。静かですが、リズムが入る曲が何曲かあって、それが気に入りました。
アコースティック・ギターの旋律も絡み合いが立体的で、聴いていて心地がいい。プリファブ・スプラウトのパディ・マクアルーンが『スティーヴ・マックイーン』をアコギで再録した作品を思い出しました。ということは、曲がいい、ということですね。
ムーンライダーズの鈴木慶一が90年代に「次の世紀には静かな音楽がはやってほしい」と歌いましたが、ここまでのディスクガイドにはとても静かな音楽が選ばれている。流行ったかどうかは別として、少なくとも萌芽はあったのではないかと思います。