渋谷系シリーズ第2弾。74年作の発掘もの。なるほどマーヴィン・ゲイみたいでいいね。若干間奏が長めなのがよく分からんが、曲は全曲いい。
知っていること、持っていることを競う人たちに私自身はあまり関わったことはないが、このタイトルもきっとその人たちに消費されていったんだろう。92年の再発当時は渋谷系の象徴のひとつとして扱われたようだ。その頃私は福島県にいて世俗と断絶された生活を送っていたので、知る由もない。
このアーティストは経歴不明で消息不明らしいが、CDはジャケットを替えて再発されており比較的気軽に聴ける。マーヴィン・ゲイでいうと『Let's Get It On』と『I Want You』の間にあたる時期なのでその辺りの音な訳だが、大げさなストリングスもなく結構シンプルに作られているので、曲の良さが引き立つ仕上がり。
