小坂忠『ありがとう』

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72年リリースのこの1stはレンタルで借りて聴いたことはあったが、いざ入手するとなるとどこへ行ってもプレミアがついていてなかなか手が出せなかった。BOXでは高い上に『どろんこまつり』が未収録ということで、中古の値がいまだに落ちていない。と思ったら帯なしのそこそこリーズナブルな値段でサクッと置いてあったので、サクッと購入。やっぱり決算後の中古屋は在庫が豊富だ。

このアルバムはもうひとつの『HOSONO HOUSE』だ。小坂忠の歌い方はまだ完成していなくて、細野晴臣と区別がつかない。それにしてもほのぼのとしていいアルバムだ。タイトル曲の『ありがとう』は元々ははっぴいえんどのために細野晴臣が書いた曲。

 

『機関車』は後の『ほうろう』に収録されるバージョンの原型で、メロディも若干違う。『ほうろう』は最近歌い直して『HORO2010』としてリリースされたが、ある意味あそこで頂点を極めて、その後深化していくアーティスト。細野晴臣とはついたり離れたりを繰り返しているが、要するに友達、同志なんだろうな。微笑ましくて私は好きだ。