ビート・クラブVOL3 1970-1972 Disc 1

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遂に購入したビートクラブのDVD BOX。年末年始に楽しもうと思っていたが、一足先にポチッといってしまった。それにしてもこいつは凄い。

元々はドイツのTV番組だが、ピーター・バラカンのポッパーズMTVで紹介されて以来取り憑かれてきた。強烈なコンテンツを提供するプログラムとして再三断片的にリリースされてきた歴史的映像集。それがここへ来て全プログラムをDVD化。今回はその一発目を購入した。ああ金が・・。

字幕がないのが残念ではあるが、逆にシュールな映画を観ているようでそれはそれで楽しい。それにしてもインパクトが強い映像の連続だ。今回は第60回から62回を収録した1枚目を観ているがいきなりジャニス・ジョプリンの映像から始まって次がアモン・デュール2ですよ。カットアップされるドキュメンタリー映像と演奏の連続技、更に少し過剰な映像処理が織りなすシンフォニーは相当に前衛的で、一瞬ヌーヴェル・ヴァーグかと思ってしまう。恐らく制作側が映画の好きな人達なんだろう。

番組の制作方針としてアーティスト側にかなり自由度を持たせて選曲も自由だったというからかなりのやりたい放題な映像が残されている。ドイツというお国柄もあってか編集も構造的。日本のボーイスカウトのジャンボリーの映像も不意に出てくる。1970年か・・。この映像は一体何だ。

後期ムーヴの演奏、カッコいい!ロイ・ウッドがスライドギターを弾いているが、もしかして・・と思ったらギターは若き日のジェフ・リンだ。すっげーなこれ。ウォーム・ダストというグループは初めて見たが、ここでキーボードを弾いているポール・キャラックという人はもしかして・・と思ったらやはりスクイーズにいたあのポール・キャラックのようだ。凄い!凄過ぎる!なんという映像・・。

最後はフランク・ザッパのスタジオで歌うワイルドマン・フィッシャーの映像。分裂ぶりが如実に分かるその姿は居合わせたら呆気にとられてしまうだろう。といった恐ろしい映像満載の約3時間。1枚目からこれだもんなあ。8枚組なんですけど・・。一体どうなってしまうんだろう。ちょっと平日の朝に観るのはやはりつらいか。