ムーンライダーズ『Ciao! The MOONRIDERS LIVE At Nakano Sun Plaza Hall 2011.12.17 CD&MORE...』

f:id:tyunne:20181028062614j:plain

ラストライブのCD版。やっと聴くことが出来ました。CD2枚組+ファンクラブイベントのボーナスDVDの3枚セット。これはかなりのボリュームです。

CDのライブの方は実際に足を運ぶことが出来ましたし、DVDも観ているので改めて発見もないかな、と思っていましたが、やはり音だけで聴くと別のものが聴こえてきます。何といっても一曲一曲が重くて、特にリズム隊が分厚い。鈴木博文のベースが重低音でよく聴こえるし、何よりフレーズも飛ばしています。『ラスト・ファンファーレ』『Masque-Rider』あたりはかなり脂が乗ってますね。

鈴木慶一のラストコメントでもあったように、このライブを含めた活動後半での夏秋文尚の活躍ぶりはすさまじくて、この人の存在がライダーズ後期のライブ感溢れたサウンドの志向を決定づけていたように思います。サポートドラマーという役割を超えた潤滑油として機能している。ビートルズ後期のビリー・プレストンのようです。

そして今回の目玉のファンクラブイベントのライブ映像。何といっても当日の曲目。これを目にした時にはつくづく悔しい思いをしたものでした。

M-1 悲しい知らせ
M-2 Beep Beep Be オーライ
M-3 今すぐ君をぶっとばせ
M-4 ニットキャップマン
M-5 FROZEN GIRL, A BOY IN LOVE
M-6 僕はスーパーフライ
M-7 さよならは夜明けの夢に
M-8 Che なんだかなあ
M-9 9月の海はクラゲの海
M-10 だるい人
M-11 駅は今 朝の中
M-12 トンピクレンっ子
M-13 BEATITUDE
アンコール
E-01 くれない埠頭
E-02 スカーレットの誓い

この内収録されたのは6曲だけ。M-2,M-3,M-12,M-13、そしてアンコールの2曲でした。『悲しいしらせ』や『FROZEN GIRL, A BOY IN LOVE』『駅は今 朝の中』といった曲は是非とも聴きたかったし、その他にもこの選曲にはファンクラブイベントならではの渋いセンスが充満している気がするんですが、その中でも一番聴きたかった『今すぐ君をぶっとばせ』が入っていたのはせめてもの救いです。この演奏は渋い!これだけでも本作は買う価値あり!と思わせるカッコいい演奏でした。この頃の曲は本当にいいですが、中でもこれは好きな曲だったので、よくぞ選んでくれた!と感謝感激です。でもやっぱりもっと観た過ぎる・・。