2枚目。後半の方が比較的定番曲の割合が高くなってきます。
もっともっと定番の「スカーレットの誓い」や「トンピクレンっ子」「くれない埠頭」といった曲は演奏されていないので完全ド定番という訳ではないですが、それでも活動休止前によく演奏されていた曲が多い。でも「スカンピン」は少し意表をつかれました。やっぱり格別ですね。
その中でも一番意外だったのはラストの「はい!はい!はい!はい!」で、ここでのキーポイントは『最後の晩餐』だったのではないかと。前半に「ガラスの虹」もありましたし。そして今年の45周年ライブでは『アマチュア・アカデミー』がキーポイントだったんだと思います。
2011年に活動休止となった際にはもうムーンライダーズのステージは観れないと思っていました。それが断続的な復活を経てこうしてコンスタントな活動を継続してくれている。これはもう音楽というよりミュージシャンが生きることそのものなんだと考えた方がいい。歌って演奏して制作せざるを得ない、性分として。それを我々は観ている。一緒に時代を刻んでいるんだと思います。