電気グルーヴ『人間と動物』

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これが聴けるようになったということは元気になった証拠だな。

今年の2月にリリースされた電気グルーヴの新譜はずっと聴かずにいましたが、初回限定のDVD付きが中古屋店頭にあったのでやっと手にしました。正直言って新たな発見はありませんし、割り切った上での歌謡路線には何の感動もないというのが実感ですが、安定感だけは感じます。

『J-POP』での復活以降、自らの立ち位置を明確に意識して活動を再開している感がありますが、先行シングル『Shameful』では若干ハードな勢いのあるトラックを披露していたので多少は期待していました。しかし、実際は歌ものの軟弱路線がその後続いていて、本作でもそのあたりは安定して顕著。やはり石野卓球はソロで、ピエール瀧は俳優で今後は真価を発揮して行くんでしょうか。本家本元が伝統芸能では仕方ないと思うんですが、そこはそれ、歳とって疲れちゃうという面もあるんでしょうし、今更テクノの進化もないんでしょう。というよりもしかしたら年齢的なものかもしれません。還暦付近のYMOムーンライダーズの攻勢を観るにつけ、実はあと10年もすると突如復活を果たすのかもしれません。