パブリック・エネミー『Fear of A Black Planet』

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パブリック・エネミーの90年リリース3rd。もう26年も前の作品になりますが、リードトラックの「Fight The Power」がずっと気になっていたのでこちらも中古で探していました。ここのところ探していたものが安く入手できています。

ラップ/ヒップホップの場合、言葉が分からないと楽しめないとも思われがちですが、特にメッセージを主体に考えずに音楽として考えれば余り気にする必要はないと思います。PEの場合それは許されないようにも思いますが、所詮は音楽なんで堅く考える必要はない。リズムに身を委ねた時にライムの感覚がどれ程体に入ってくるか、そんな観点で楽しんでいますが、ここでの勢いはちょっと一本調子かな。名作といわれる2ndでも少し感じたことですが。

音的に面白いかというとそうでもないのが正直な感想です。PファンクやJBに比べて混沌度合も中途半端。BPMが余り変わらないのも変化に乏しい印象を残す原因でしょう。ここらあたりのPEの姿は自らの音楽の確立の過程にあり、恐らくは黒人の支持も含めてほぼ基盤を固めた頃なんじゃないかと推測します。『黙示録91』が好きなので、まだそこまで行ってない感じかな。軽くて申し訳ありませんがそんな印象です。