クラフトワーク『3D: The Catalogue』

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クラフトワークが過去のアルバムを全曲演奏し、かつ3D映像で演出を行ったコンサートを開く、というニュースはクラフトワークの健在ぶりを示してくれたとても嬉しいしらせでした。来日もしましたので一度は観てみたかったですが、結局映像化を待つにとどめました。

そして満を持して映像化されたのはデラックス・エディションで全曲収録で2万円以上もする代物でした。これはさすがに手が出せません。CDの8枚組も非常に迷ったんですが、まずは映像だろう、ということで各アルバムから1曲ずつセレクトしたダイジェスト版を手にしました。

観た印象としては、ライブというよりも各々のミュージック・ビデオを観ているかのような作品でした。元々メンバーに動きがあるようなライブでもないですし、背景の映像がかなりの部分主張しているようなステージですので、結果的にはこうならざるを得ないのかもしれませんが、躍動感には欠ける映像です。

とはいえこの現役感。一体いつまで続くのか、と思わせる無限ループに身を委ねることが2017年現在でも可能だという事実に感極まるものがあります。最早伝統芸能に近いですね。クーラーによく合う映像でした。