マシュー・スウィート『Tomorrow Forever』

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マシュー・スウィートの新作がひっそりと発売されました。国内盤も出なさそうなので輸入盤で購入しましたが、こうしたパワーポップ系が注目されないのはいささか寂しい限りです。

実際、マシュー・スウィートの方もコンスタントに新作を出してはいるんですが、キラーチューンに欠けるきらいがあって、以前のような煌めきが感じられないのも事実です。今回の新作も何となく佳作っぽい感じかなあ、と聴くまでは思っていました。予想は半分当たって半分外れました。

ここ最近の作品よりも若干いいかな、と思いながら聴いていたんですが、中盤の11曲目「Music For Love」あたりから音に重厚さが加わってきて、結構復活している感じがしてきます。全部で17曲収録されているので、11曲目でもまだ中盤なんですが、ここからは意外とどっしりした佇まいで、かつての栄光まではいかずとも、ここ最近の食い足りなさは充分クリアしています。

淡々と作品を発表していくこと、かつその時点でやれることを一生懸命に表現していくこと、その活動意欲が大事なんだろうなあ、等と考えさせられる新作でした。徐々に来ていていいと思います。