青木孝明『声』

f:id:tyunne:20220306081746j:plain


およそ10年ぶりに届けられた青木孝明の新作。配信で聴きました。

 

一部を除いてドラムレス、ということだったのでどんな感じかな、と思っていましたが、結構グルーヴは出ていました。ギターの音にピアノやベースの音が寄り添って進んでいくので、非常に軽快です。

 

明るめの曲がやっぱり良くて、「休まない翼」や「僕は何も惜しまない」といった曲は引き込まれます。特に後者の方は最後にサイドボーカルが入って3つの旋律が立体的に絡む展開でグッときました。やっぱりなかなかやるなあ、という感じです。

 

自身の声を直接リスナーに届けたい、という思いからこうしたシンプルな構成の楽曲に至っているそうですが、思いは届いています。とても真摯に音楽に対峙している方だと思うので、重くなり過ぎない具合で続けていって欲しいと思いますが、やはりリズムを伴うとポップになるので、次回は全編ドラムを入れた構成の音を聴いてみたいです。