最後はライブ映像です。盛り沢山ですね。年末に開催される「80年代のムーンライダーズ」というコンサートのチケットが当選しましたので、久々にまたムーンライダーズのライブが観れそうです。
前半は『B.Y.G. HIGH SCHOOL B1』の頃のライブで、ここでは何といってもギタギドラの映像が目を惹きます。「赤色エレジー」や「くれないホテル」といった難解な楽曲はライブ映像でのパフォーマンスがあるとより実験的な試みが表面化して興味深く観ることができますね。こちらは95年の日清パワーステーションでのライブとなります。
後半の20周年記念ライブも日清パワーステーションでのもので、こちらは96年の映像。やはりこちらの方が華があっていい演奏ですが、一番貴重なのはかしぶち哲朗の曲「ガールハント」で鈴木慶一がドラムを演奏するシーンでしょう。結構上手いですね。
「春のナヌーク」なんかは先日発売された45周年のライブの方が良かったりもするんですが、「狂犬」なんかはバンド演奏で魅力が増したりもしていて、この時期の演奏力の確かさを目撃できる。30周年の頃のようなゲスト参加こそないものの、コンパクトに有機的に演奏している姿は微笑ましく映ります。何より亡くなったメンバーの元気な頃の映像が観れるのがいいですね。
ラストは「くれない埠頭」。前半も後半も「くれない」で終わるという構成です。