
ジョアン・ドナートがピアノに回帰した2000年前後のインスト作品。ブラジル音楽をこれまできちんと聴いてこなかったので、こうしたある意味真っ当なラテン音楽は耳に新鮮に響きます。
ここまで聴いてきたジョアン・ドナートの作品がボーカルものやエレピの鳴っている音楽だったので、ここでのある意味ストイックな、王道の音には肩透かしを喰らいそうになります。
しかしながら、インストだからといって耳が遠のくかというとそうでもなくて、ここしばらく聴き進めてきたジャズや、その前に漁っていたゴンチチの音楽、更には一時期掘り当てたマーティン・デニーの音楽にも通じるものがあるように思います。
エキゾチカまで行かないまでもパラダイスの音楽で、こうした音を聴くには自分に余裕がないと耳を委ねられないような気がします。そういった意味では、今はまだギリギリついていける範囲かな。それにしても振り幅が大きい人ですね。