曽我部恵一「blue」

f:id:tyunne:20181006151003j:plain

「昔はロックの名盤を作りたいと思ってたけど、今はただやるだけ。」このコメントは潔くて素晴らしい。

曽我部恵一の「blue」。前作の「Love City」がとても良かったので、間髪入れずリリースした新作にはとても期待していました。第一印象は「ちょっとうるさい」。

前作がPOPでメロウだったので、新作の陰の部分が目立つのかとも思いますが、それ以前にガーッとした曲が多いと思います。それも持ち味のひとつではあるんですが。

でも調子は上々。コンスタントでコンパクト。いい感じではありますよね、最近の活動は。ムーンライダーズの30周年での「スカンピン」は最高でした。

この人の場合、サニーデイサービスのイメージが強いですが、ソロデビューシングルの「ギター」の朴訥として強い魅力にはちょっとやられました。それ以降気になっていたんですが、前作でかなりのところまで来たので「これは凄いことになるかも」と期待を抱かせました。そこで今作のアプローチ。ううん勿体無い。もっとメロウでも良かったのではないでしょうか。