83年リリースのこの1stは、今年観に行ったムーンライダーズの『アマチュア・アカデミー』再現ライブのパンフレットでメンバーが当時参考にしたアルバムとして名前を挙げていたので、「これは聴かねば」と思って手にしました。
聴いてみて思い出しましたが、このアルバムは当時貸しレコード屋で借りてカセットに録音して聴いていました。まだブレイク前ではありましたが、シングルの「ペイル・シェルター」のPVを観て気になってはいたので、アルバムも聴いてみた、といったことだったと思います。もう40年前の出来事。
音は確かに当時のエレクトロ・ポップみたいな感じで、音の選び方やギターとの絡み方なんかが『アマチュア・アカデミー』と共通する色合いを感じます。ティアーズ・フォー・フィアーズはメジャーなグループなんですが、結構ミュージシャンも聴いていて、参考にしているという話を聞くことがあります。このあたりはスクリッティ・ポリッティやポリスなんかと似ていますね。メジャー、マイナーはあまり関係なくいいものはいい、という感じでしょうか。
次作の『シャウト』でブレイクするバンドですが、結構寡作なのでそんなに音源を楽しめないところが残念です。それにしてもこの1stは瑞々しい。