World Happiness

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行ってきました、World Happiness!まずは、カンカン照りでなくて良かった。

見た場所はA-1ブロックというところで、サブステージの真ん前。野宮真貴が座ってても良く見えた。基本的にメインステージとサブステージで交互に演奏していく構成で、待ち時間が一切なしという素晴らしい運営。当日は花火大会とサマーソニックの客とがごった返す混沌ぶり。

リリー・フランキー高橋幸宏も言っていたが、どう考えてもサマーソニックの方が出演アーティストがメジャーだ。なんつってもSex PistolsとかCOLDPLAYとかDevoとかでしょ?それに比べたらこっちはYMO祭りですから・・。でもそんなことはどうでもいいね。

13:00過ぎに行ったら既にanonymassが始まっていて、シートを敷いてしばらくしたらいきなりスカパラ!メインステージも結構近い!こりゃあいい席だわ。夏フェスはサカタケさんともども初体験だが、なるほどこんな感じか、と納得。野音ほど緩くもなく、かといって席が決まってないから堅くもない。ビール飲みながらいい感じで過ごせる空間だ。子供と一緒に来ても楽しかっただろうなあ。前のスペースには小学生くらいの姉妹がいて、轟音の中で寝たりしていた。熱中症に気をつければ微笑ましい光景だ。

一番感動したのは鈴木慶一と一緒に出てきた曽我部恵一のソロ。これは泣きそうになった。やっぱり説得力があるんですよ。場数をこなしてるだけのことはあって、ムーンライダーズ30周年の時の『スカンピン』の熱唱を思い出した。思えばあれが二人のケイイチの出会いだった訳で。

pupaは原田知世が可愛かったぞ!みんな制服にナンバーがかいてあって、原田知世はpupa3号。ライブでこの系統の音はどうなるかと思ったが、何とか様になっていた。一番ライブ映えしたのは高田蓮の『Glass』かな。グルーヴが増してかっこいい。ラストの『Anywhere』では低音がきつすぎて原田知世が歌いにくそうだった。これはちょっとひどいんじゃないの?原田知世はモニターの音が聴こえ辛いみたいで何度も両手を耳に当てていた。その仕草も可愛くていいんだけど、最後のはちょっと調整不足だよなあ。可哀想ですよ、あれでは。

ボニー・ピンクは素敵だった。実は今回、一般的には一番メジャーなアーティストなんじゃないの?少しふくよかになった印象もある。そこがまた良くて、貫禄を感じさせる。MCも親しみがあっていいね。演奏も勿論いいんですけど。ベスト盤を持ってるので、もっと好きな曲をやってくれると目眩がしたと思うんだが、そうもいかない。

その後のリリー・フランキーは座ってても見れたのでリラックスして見ていたが、観客の集まり度合いは他のサブステージアーティストよりは多め。ひねたトークと歌に加えておでん君まで登場させるサービスぶりで、今回唯一子供受けする仕掛けを用意した人だ。そもそもWorld Happinessってどんなコンセプトなのかをちゃんと説明する機会はなかったように思うが、それでいいのか?

GANGA ZUMBAはバイオリンの女性が綺麗だったので、そこのみに釘付け。その後のサブステージでの野宮真貴はニワトリみたいな髪型で登場して信藤三雄がリアルタイムに撮影した写真をモニターに映してく趣向。リリー・フランキーよりも客が集まっていて、さすが渋谷系。伝説の東京ブラボーは近田春夫が体調不良で不参加となったので地味だったが、それにしたって一生懸命に演奏している彼らに対して、観客の冷たいこと。直後にHASYMOだから仕方ないし、実際私も興味のない音だったのでしょうがないが、ブッキングに問題あるんじゃないの?だいたい、出演者の数が時間に対して多過ぎ!時間がないからpupaでもメンバー紹介はできなかったし、HASYMOもMCは一切なし。この辺は色々課題を残すイベントでしょうね。運営は良かったですけどね。

HASYMOは『チベタン・ダンス』から始まる生楽器主体の構成。ニュー・シングルの曲もやってくれた。何といっても『ライオット・イン・ラゴス』のドラムのグルーヴは刺激的だったし、アンコールの『Rydeen79/07』でも生楽器のアンサンブルがいい味を出していた。サカタケさんが言ってたけど、これでファンの人は喜んだの?素朴な疑問だけど、ずっと最近の演奏を追っかけてる自分のような人は生楽器の比重が増したことに価値を見いだす訳だが、初めて見る人なんかは物足りなさを感じてしまうのかもしれない。

そんなこんなも「持ち時間の少なさ」にすべてが起因するように思える。ちょっと詰め込みすぎたんじゃないか。せっかくいいアーティストが揃ったのに、せかされるように演奏させてはもったいないでしょ?

とはいえ、自身初の夏フェスだったし、運営もスムースだったので私は満足。天気も暑すぎなくてよかったしね。撮影してたからきっとDVD化されるでしょう。HASYMOとしては、今年中にもう一発花火をあげて結成30周年を祝って欲しい、というのがファンの願いでしょうね。熱狂しないで自然に受け止めますから、是非お願いいたします。