アイズレー・ブラザーズ『Grand Slam』

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『トゥナイト・イズ・ザ・ナイト』というBONNIE PINKみたいなタイトルのバラードから始まる81年リリース作品。いきなりのメロウでグッと来る。『ヤング・ガール』という曲が「なんとなくクリスタル」に使われたんだそうだ。前作同様、過渡期とは言わせないクオリティを保っていると思う。

 

81年というYMO真っ盛りの頃の自分に当時こんな曲を聴かせても恐らくピンと来なかっただろう。それくらいアダルトな雰囲気が満々。いいですねえ。溶けてしまいそう。AORっぽい感覚も漂う。とてもじゃないがジャケットからは想像のつかない世界観が冒頭から展開される。

ファンク系の曲もスッキリとグルーヴィーで、思うにギターの存在感が比較的薄いからのように思う。ディスコブームだから仕方ないか。それにしても曲はいいな。今回の再発でこのアルバムを一押ししている人がいたが、何となく分かる気がする。

後半はファンクブリブリで、ラストの曲なんかPファンクみたいだ。それもまた結構良かったりする。