プロコル・ハルム『A Salty Dog』

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細野晴臣の『泰安洋行』のヒントになったと思しきジャケットが印象的な68年リリースの3rd。タイトル曲は坂本龍一のスコラDrums & Bassでも紹介されていました。ドラムが英国人ならではの音づくり、みたいな話を高橋幸宏がしていたような記憶があります。

プロコル・ハルムはご他聞にもれず日産シルヴィアのCMで『青い影』を聴いてから知ったクチですので、本格的に聴くのはこれが初めて。『青い影』は実は持っていたりもしますがほとんど聴いていませんでした。でもって本作はどうかというと大分印象が違ってオーガニックな感じがします。音もいいじゃない。

同時期にリリースされたザ・バンドの『Music From Big Pink』にも影響を受けているようで、音の質感はザラッとした感じ。でもこのバンドならではの大仰な振る舞いも表現の範疇に入っていて非常に個性的です。ムーディー・ブルースとかもよく知らんのでこうしたクラッシック融合型のバンドは左程聴き馴染みがないんですが、この作品はそれだけではなくてブルースも入っている。

メンバー交替も激しいバンドなのでアルバムによって雰囲気が大分違う模様。もう少し掘り下げてみますか。