デイヴ・エドモンズ『ひとりぼっちのスタジオ』

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これは異物だ。

デイヴ・エドモンズの75年リリースの2nd。想像していたものとは違って、思いっ切りウォール・オブ・サウンドのまるで大瀧詠一のようなアルバムです。ほぼ全編カバーで1曲目からフィル・スペクター節爆発。CDプレーヤー壊れたのかと思いましたよ。凄いエコー。

ニック・ロウが曲を提供していたりブリンズリー・シュウォーツがバックで演奏していたりするのでパブ・ロック文脈で語られることの多い人ですが、音の方はまさに宅録のフィレス・サウンド。ギターを弾きまくっている曲もありますが、質感はエコーたっぷりのビーチ・ボーイズ風でもあり、とても不思議な質感を残します。印象随分違ったなあ。

途中バーズみたいな曲もあったりして冒頭のウォール・オブ・サウンドは何だったんだ、と思っていたらまたもや爆発、みたいな振れ幅の大きい音。でも聴いていて楽しめます。見た目と違ってかなりマニアックな人なんですね。高野寛みたいだなあ。

この後ニック・ロウロックパイルを結成して活動するんですよね。そっちも探して聴いてみようかな。ロイ・ウッドみたいな人なんだな、ということが今回初めて聴いてみて分かりました。