ダニー・ハサウェイ『Never My Love : The Anthology』disc 4

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1/13はダニー・ハサウェイの命日のようで、このタイミングで聴けているのも何かの縁のような気がします。先日聴いたライブはその後も通勤中に聴き続けていますが、長距離通勤には丁度いいサイズでやっぱり普通にいいんですね。変則的に聴いていますが次はロバータ・フラックとのデュエットである4枚目にいくと最初から決めていました。

アルバムは73年にリリースされていてそこそこ売れたようですが、スタジオ録音盤に手が伸びていなかったので今回のフル収録は個人的にはとてもありがたい。で、聴いてみると安心して聴ける作品でした。冒頭少し暗いんですが、その後は『You've Got A Friend』なので、やっとダニー版のオリジナルが聴けた思いです。

歌、うまいと思うんですが、何故にそんなにダニー・ハサウェイは自分の歌に自信がなかったのでしょうか?ライナーで語られるダニーの最期については非常に痛々しくて、どうも統合失調症を患っていたようです。メンタルな部分とのバランスのとり方は本当に難しくて、仕事が無条件にバンバン進む中では周囲のプレッシャーもあるし、そこになかなか個人の状態を打ち明けられずにギャップに苦しむことになる。こんなに世の中に幸福を与えているのにそれが本人には認識されないのは何故なんでしょう。自分で作り出した孤独に覆われてしまったんでしょうか。

とにかく伸び伸びと歌っている感があって、聴いていて爽快です。かつストリングス・アレンジで楽曲に幅が出ている感じもあって、共にきちんとした音楽教育を受けてきた素養を感じさせます。美しいですね最早。