雨の振り具合を気にしながらジョー・ジャクソンの出世作を聴いています。それにしても音がひどい。リマスターされたSHM-CDのようですが、音圧が高過ぎて音が大きい箇所は完全に音割れしてしまっている。高音もキンキンして聴けたものではないですね。そこがまずはがっかりしました。
内容の方はヒット・シングルの『Steppin' Out』が入っているので同傾向の曲が多いのかと思っていましたが、意外にラテンやアフロのビートが鳴り響く不思議な質感の作品でした。ジョー・ジャクソンという人はその雑食性から捉えどころのないアーティストと言われていましたが、なるほどこういうことかと納得しました。振れ幅が大きいんですね。『Steppin' Out』だけが異質だったんだな。
とにかく音がキンキンして不快なので、それだけで作品の評価が落ちて行ってしまいます。あまり音質は気にしない方なんですが、流石にこれはどうかな。昨日のデイヴ・エドモンズみたいな小さい音はまだ許せるとしても、この割れ具合はちょっときつい。その上で作品に目をやると、聴こえてくる雑多な音に聴く側の没入を拒否するかのような意図を感じます。かなり捻くれた人なんだろうなあ。ジョー・ジャクソンは初めてまともに作品を聴きましたが、色んな意味で最初に躓いてしまいました。ちょっと残念ですね。
気をとり直してワールド・ハピネス。雨がひどくならなければいいですが・・。