METAFIVE『META』

f:id:tyunne:20181104082629j:plain

昨年のワールドハピネスで予告されていたMETAFIVEのスタジオ録音盤がやっと到着しました。非常に充実した作品になっています。

たまたま昨日ムーンライダーズの『ANIMAL INDEX』を聴いていたんですが、METAFIVEもメンバーが6人。しかも今回各々2曲ずつ持ち寄る形で制作されている。タワーレコードのポスター写真もどこか『ANIMAL INDEX』の頃のアーティスト写真を彷彿とさせるということで奇妙な符合を感じます。

楽曲はやはり砂原良徳のものが頭ひとつ抜けていて、独特のうねり、グルーヴを感じます。バンドの中では裏番長のような役割だそうですが、昨今のソロ作品にうかがえる引き算の美学を経過したレトロスペクティブ、かつ最新型にバージョンアップされた音像は他の追随を許さない。このバックエンドをもってしてMETAFIVEは成り立っていると言っても過言ではないのでは。

全般的にアッパーな曲調が多くて今の時代の閉塞感を裏から打ち破っていくような不思議なパワーを感じます。80年代を牽引した世代が若手と共に更に時代を更新していく様は美しくもあり躍動的にも映ります。

果たして次作はあるのか。