グレイトフル・デッド『American Beauty』

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グレイトフル・デッドを薦められたのは、自分がザッパを聴いているという話を会社の人にしたところ「それならデッドも聴くべきだよ」と言われた20年前の話です。それ以降、本当に少しずつではありますが気にして見ていましたが、ついぞ本格的にはまることはありませんでした。それは今でも同じなんですが、この作品と『Workingman's Dead』についてはその内容の分かりやすさと知名度で度々ひっかかってきました。今回中古で安い盤をたまたま見つけたので手にとった次第です。

70年リリースですが、CSN&Yの影響があるようで本当にカントリーバンドのような趣です。バーズが『ロデオの恋人』でカントリーに接近したように、バンドの活動時期が長い場合は一度はこうした機会が訪れるものなんでしょうか。確かに聴きやすいし、デッドのイメージからすると拍子抜けする感じがします。

とはいえ悪いかというとそんなことはなくて、これもデッドの一部、というよりデッドのことを余り知らないが故にスッと耳に入ってくるこうした作品の方がとっつきやすい気がします。やたらと長くてしかも淡々としているライブ作品よりはコンパクトで入っていきやすい。ただしこれをデッドの姿だと思うと後々大変なことになるんだろうな、とは思います。やはり次はライブ作品を聴いてみるべきでしょうね。