75年リリースのソロ3作目。70年代のCD化されたタイトルはこれでコンプリートではないかな。相変わらずどれを聴いてもいいですが、いつかまとまった再発を望みたいところです。
ゆったりとした曲が比較的多い印象ですが、表題曲はベスト盤で耳にしてはいました。しかし妙に自分の耳には重く聴こえた感があって、それが曲の長さのせいなのか、曲調のせいなのか分からずにいます。スモーキー・ロビンソンの声はどの曲でもソフトで嫌味のない音がしますので、聴いていて不快になることは一切ないんですが、重いということは何かそこにしつこさがあるんでしょう。
ニューソウルの時代に恐らくはタイミング的に乗り遅れた感のあるスモーキー・ロビンソンですが、同時代のマーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーと比べて派手さには欠けるのは間違いない。でも本当にどこを切っても美味しい作品が量産されていて、決して外さない。これは素晴らしいことだと思います。