エルヴィス・コステロ『Punch The Clock』

f:id:tyunne:20190203073551j:plain


83年リリースのこの作品はアナログで持っていました。コステロは『Blood & Chocolate』が一番好きなんですが、同じくらい大好きなのがロバート・ワイアットの「Shipbuilding」で、これのコステロ・バージョンが聴きたくて当時購入した記憶があります。

 

結論からするとコステロのバージョンは今ひとつだったんですが、それよりも本作のポップな佇まいが印象に残っていて、これは色々と聴いていく必要があるなあ、と思ってから腰を上げるまで大分時間がかかった。ここしばらくでやっと聴き進めているところです。

 

「Everyday I Write The Book」など聴きやすい曲が多いんですが、何となく薄味でアトラクションズのゴツゴツした感じが出てないなあ、と思っていたら、それはクライヴ・ランガーのプロデュースに原因があったんですね。当時の売れ線チーム。そういったこともあってコステロ本人の評価が高くないのかなあ。次作の『Goodbye Cruel World』なんかも似たような立ち位置ですもんね。

 

かといって内容が悪いかというとそんなことはなくて、一連のコステロ作品の道程にしっかりと痕跡を刻んでいる良作ではないかと思います。