93年に突如復活したスティーリー・ダンのメリーランドでのライブ音源。いやあ、これは素晴らしい。初めて聴きましたが何という感動的な内容なんでしょうか。
ソロの楽曲まで含めた総括的な選曲で、観衆側の興奮も伝わってきます。これは実際観たら堪んなかっただろうなあ。来日公演は94年、96年、00年と行われているようですが、90年代だったら行けたよなあ。といっても四半世紀も前のことを悔いても仕方ないですね。
冨田恵一が来日公演に二日連続で行って、二日目は余りに初日と変わり映えしなかったので途中で帰ったというコメントがありましたが、単に再現するだけのライブは1回目は感動するけれども二度目はどうか、という話ですね。それにしたって、このインパクトはなかなか凄いです。コンサートをフルで収録している音源というのもいいですね。『アライブ・イン・アメリカ』も興味があるので探してみますが、ちょっと物足りないとの話もあります。
しかしドナルド・フェイゲンの1st『ナイトフライ』はスティーリー・ダンの活動休止からノンストップで繋がっていたという事実はここへ来て初めて認識しました。このコンサートでもほとんど無理なくパッケージされている。つくづくウォルター・ベッカーの急逝は残念です。これでドナルド・フェイゲンの単独来日も飛んじゃったんだろうしなあ。