ビル・エヴァンスの62年録音作品。こちらもハーモニカミッドナイトで紹介されました。ビル・エヴァンスはマイルス・デイヴィスのバンドに参加していたので知ってはいましたが、実際に参加していたのは僅か半年ほどなんですね。きちんと聴くのは今回が初めてです。
非常に理知的な感じがしました。マイルス経由ではまずレッド・ガーランドのピアノが好きになったんですが、ビル・エヴァンスについては参加作品が少ないこともありまだ左程印象に残っていない。でも今回聴いてみて非常に端正な、上品な面持ちの音が鳴っているなあと思いました。
聴いたことのある楽曲ではデイヴ・ブルーベックの「In Your Own Sweet Way」とガーシュウィンの「Summertime」が収録されていましたが、特に「Summertime」をこんな風にアレンジするなんて、とても鋭いですね。ベースのフレーズをリフのようにして軽く旋律を乗せていく所作がとても洒落ていると思います。
