ジャパン『Live From The Budokan Tokyo FM, 1982』disc 1

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出るとは思っていなかったジャパンの解散コンサートの音源。正式リリースとはいえ音源はおそらくはエアチェックのもので音質は今ひとつです。とはいえこれは記録そのものが貴重。ご本人達は不本意でしょうが、聴く側としてはやはり嬉しいですね。

 

オープニングは「Burning Bridges」のテープ演奏なので尚更音質の悪さが強調されてしまいますが、聴き進めていくと慣れてしまうのか、左程気にならなくなってきます。元々自分も当時サウンドストリートか何かで放送されたものをエアチェックで聴いていたので、まあこんなものかな、と思ってしまう。当時FM放送があったから、その後手を加えて曲数を絞って発売されたライブ盤『オイル・オン・キャンパス』には手を出さなかったんですね。音質を求めるならそちらを聴くとして、ここは記録記録。

 

デヴィッド・シルヴィアンはライブが苦手だったそうですが、それでも最後は結構な数の公演をこなしています。そして、数少ないライブ映像で観ることができるミック・カーンカニ歩きには驚愕したものですが、ミックはそこそこライブが好きだったのかなあと思っていました。

 

とにかくジャパンはビジュアルが美しいので、その佇まいだけでも卒倒してしまう。本盤でも女性の黄色い歓声がびっくりする程聞こえてきますが、今となってはジャパンを語るのはYMO好きの男性になってきてるのでは?と思ったりします。まあ自分もそうなんですが・・。

 

後期ジャパンは音楽的にも絶好調で本当に隙がないですが、このライブ盤の本領発揮は2枚目にあるでしょうね。1枚目はまずは当時の状況に思いを馳せる感じで聴いていくのが正しい聴き方かなと思います。