57年録音の作品。ハンク・モブレーは以前にマイルスの『ブラックホークのマイルス・デイヴィス』でその演奏を聴きましたが、マイルスのバンドにはコルトレーンの後釜として入ったこともあって、少し演奏に鋭さが足りない感じの印象を残しています。
でも、どちらかというとハンク・モブレーは本作でメンバーが参加しているジャズ・メッセンジャーズの方が本領を発揮した方のようです。ここではアート・ブレイキーもホレス・シルヴァーも参加していますが、さながら初期メッセンジャーズの同窓会といった趣。
演奏の方はどこか温かい感じもあって、安心して聴ける代わりにセンスが鋭い感じにはやはり聴こえません。でもそれでいいと思います。