ビートルズの『Let It Be』のボックスも配信で聴けるようになっています。ビートルズも過去の作品が様々な形で再発されていて、遂にゲット・バック・セッションは映像版も配信されるようになりましたが、一体どこまでビジネスが続くんだろう。ひっきりなしにずっとやっているような気がしますが、やはり汎用性が半端ないんでしょう。
このボックスがリリースされた際も大分迷いましたが、こうして配信で聴けて良かった。やはりアウトテイク集はなかなか手が伸びないので、こうした聴き方がやはり正しい。経済的にもそう思います。
1枚目がオリジナル楽曲のニュー・ミックスで2枚目と3枚目がアウトテイク集、そして4枚目がグリン・ジョンズのミックスということで、ここは2枚目から4枚目を聴くのが良いかなと考えます。
この2枚目は本編収録曲のアウトテイクが中心で、正規版との構成やイントロの違いなど興味深く楽しめますが、そこはやっぱりラフな仕上がり。こうした録音の過程を綿密に追いかける映像を映画にしてしまって最後は解散してしまうという流れでリリース時は映っていたと思われますので、それは観ている方は悲しくなりますね。順番としてはこの後に『アビー・ロード』の録音がある訳ですが。
演奏の方は色々と喋っていて楽しそうです。有名な楽曲群なだけにこうしたアウトテイクも多くの人の耳を捉える。配信されることで多くの人の耳にこうした音源が届けられるというのはやっぱりいいことだと思います。聴き流しでも「おっ」と思わせる。これが大事ですね。