続くディスク2は冒頭のコーヒー・ハウスでのライブ音源が同じレコード会社だったジミ・ヘンドリクスによって録音されている、というエピソード優先の音源。
ジョニ・ミッチェルはプリンスやジミ・ヘンドリクスといった意外な人がファンを公言しているという珍しいアーティストですが、ここでのエピソードもその意外性と、録音後にホテルで音源を聴きながら盛り上がったという微笑ましいエピソードも含めて時代を感じさせて、聴いていてとても嬉しくなります。
全体的に曲数がやたらと多いのはMCを1曲としてカウントしているからで、実質は楽曲としては半分くらい。それでもやっぱりこうした小さな規模でのライブ音源はすぐ目の前で弾き語りを聴いているようで、MCも含めて身近にジョニ・ミッチェルを感じることのできる貴重な音源です。やっぱり美しい。
初期作品を聴き込んでいないので、今後初期のアルバムを聴き直した際にこうしたライブで聴いた記憶が蘇ってくるとすると、リアルタイムでリリースを経験しているような錯覚に陥ることができます。そんな意味でもこのアーカイヴ企画は楽しいですね。