XTCのアンディ・パートリッジが「XTCに影響を与えた100枚」としてセレクトしていた中にパトゥの1stと2ndがありました。印象的なジャケットだったので知ってはいましたし、オリー・ハルソールの名前はそこかしこで目にしていたのでずっと気になってはいたんですが、今回手を伸ばした次第です。70年リリース。
聴いた印象は左程でもありませんでした。確かにギターのフレーズは複雑なように感じますが、言われるほどジャズ寄りでもないような・・。ただ、プログレに分類されているのは少し違うような気がしました。とはいえ一時期のキング・クリムゾンにも似ているような感もあります。でもちょっとフリーみたいだよなあ。
オリー・ハルソールはケヴィン・エアーズと活動を共にしたり、ラトルズの録音に参加したりと、少しずつ興味のある分野に被っていたりするギタリストですが、ここでの無垢な原点はデビュー・アルバムとしては渋いものの、物凄く個性的かというとそうでもない。ただ、音が思ったよりシンプルな構成で壮大な世界観を表現するところまで持っていく様は流石だな、と思わせるものがあります。