ムーンライダーズ『アマチュア・アカデミー 40周年記念盤』disc 2

2枚目は発売当時の渋谷公会堂でのコンサート映像となります。

 

一昨日観た40周年コンサートと比べると鉄骨の数が多い!大分廃墟のアジトのような、マッドマックス感が出ていて、「Y.B.J.」では鈴木慶一が銃を放つ場面もあります。メンバーの衣装は皆黒のタンクトップ。

 

当日は車を破壊するなどのシーンもあって、かなり暴力的な演出もあったようですが、やはりそこはムーンライダーズなので、映画のシーンから抜け出してきたかのような演劇性が前面に出てきてしまう。この辺りのギャップは『カメラ=万年筆』でのパンキッシュな振る舞いにも似ていますね。

 

この衣装で音楽性がパンクやハードロックだったりしたら、イメージはそのまんまになってしまいますが、音楽がポップスなのでそうはならない。「じゃあ何故この演出?」となるところに背景や理由があって、そこを深読みしていくのがムーンライダーズの楽しみ方でもあります。直接的な表現ではない。この複雑性がバンドを長引かせているひとつの理由になっていると思います。謎解きには時間がかかるので、ファンがなかなか離れていかない。結果的に長く聴き続ける、考え続ける人が多くなる、という構図ですね。